白山比咩神社の「コラム[column]破魔矢」を掲載しています。

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コラム[column]破魔矢

(令和6年11月)

「破魔矢」は、お正月に神社で受けることのできる弓矢の形をした縁起物です。
江戸時代から明治時代にかけて、男児が生まれて初めて迎える正月を祝い、破魔矢を贈る風習がありました。
破魔矢の名前の由来ですが、藁などで編んだ円盤状の的のことを「はま」といい、弓矢で「はま」を射止める神事そのものを表していました。
現在では、「破」「魔」の字が当てられ、魔を射抜いて破るという意味が浸透しています。

瓢箪破魔矢

また、当社では破魔矢に、瓢箪などを取り付けて授与しています。
瓢箪には出世や、必勝祈願などの意味があり、縁起が良いとされています。
足軽から太閤まで上り詰めた豊臣秀吉が、難攻不落の城を落とす際に、「瓢箪」を槍先に結び、高く掲げて、味方への合図として使用し、大勝利を収めたという由縁があります。
破魔矢は、災厄がやってくるとされる鬼門(北東)または、裏鬼門(南西)に飾り、建物や家庭に災いが降りかからないように、お祈りしましょう。

(記 権禰宜 藤基拳志郎)