白山比咩神社の「コラム[column]防災と田んぼダム」を掲載しています。

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コラム[column]防災と田んぼダム

(令和5年3月)

近年全国各地で記録的な大雨・ゲリラ豪雨によって引き起こされる河川の氾濫が家屋を襲い甚大な被害を与えてることから流域治水対策の一つとして「田んぼダム」の運用を、国や自治体などが連携して導入の拡大を推進しています。
古くから農地の開発は水害が起こらないように水をコントロールする「治水」と共に行われており、氾濫する川を堤防などで治め、水路を引いて農業用水を確保することで安定的な食料生産を可能にしてきました。
「田んぼダム」は、水田の排水口に調整板などを設置して大雨時に水路への排水量を制御することで、一時的に多くの雨水を水田にためることができる仕組みであります。
そして、周辺の用水や河川の水かさが急激に増すことを防ぐ効果があるとされ、すでに石川県の野々市市でも実証実験で効果を確認し、令和5年度から本格運用する方向で検討されていると地元の新聞に取り上げられていました。
田んぼには、ただ美味しいお米を育てるだけではなく、水をためたり土壌の流出を防いだりする機能があり、防災にも役立つ大事な存在、大切な場所であることを忘れてはなりません。

7月頃の田んぼ