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コラム[column]知っていますか?:「白」の意味とは
(令和元年9月)
「白」は、一般的には自然のまま清いこと、汚れのないさま清廉潔白というような無垢のイメージであり、「白山」は古来から神聖な白き神々の座として崇められました。
白い山という名称は白山だけでなく、アルプスのモンブランやヒマラヤのダウラギリも同じ意味であります。
深田久弥は、「これほど完全に白くなる山を、私はほかに知らない(雪白き山)」など、日本人は白という色彩の奥に、超自然的な力や生命観を見いだしてきたと考えられます。また民族学者の柳田国男は、「シラヤマ」という言葉に刈り稲を積み重ねた「稲積み」、「稲の産屋」の意味があるとし、生命の再生という思想感も引き出されています。
これから秋から冬へと移り変わり、白山の装いも日に日に変化していきます。
私達もその移ろいの中で、身体の五感と心の六感で太古から続く白山信仰を感じてとって戴きたいものであります。