白山比咩神社の「崇敬者寄稿「川と文明 我が母 手取川」」を掲載しています。

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崇敬者寄稿

(平成29年3月)

「川と文明 我が母 手取川」

豊年講世話人 白山市河内町  山岸 善二

有識者の皆様方には私の拙文ではどうかと迷いましたがお許しを頂き白山を中心に諸先生方より、叱咤激励の薫陶を得ました思い出などを寄稿させて頂きます。

白山頂上にて 左/山岸善二氏

日本三名山の1つに数えられている白山は、泰澄大師が717年に山頂で十一面観音を拝み開山したとされます。観音は初め竜として現れたことから「農耕を司る水分神(みくまりのかみ)」あるいは「この世で迷う衆生を救うためにきた権現」とされ、神仏習合の信仰になっていたことから、白山のお山自体を神として祀ったのです。「白山信仰」は山岳信仰として神道、仏道、修験道などが合わされたものと表現し、今年は開山1300年になります。

手取川ダム

白山頂上から「霊峰白山水」として流れ出る4つの大きな川、手取川(石川県)・九頭竜川(福井県)・長良川(岐阜県)・庄川(富山県)の豊富な水資源は、その地域の農耕・産業を起し、人々の生活を豊かに支えてきたものであります。
手取川は、昭和41年より手取川ダムの工事が始まり、昭和55年に完成し、湛水を開始しましたが、ダムからの水の供給は、飲料水として能登島(七尾市)までに及び、また発電など、生活を豊かにしているのです。
終戦後、従来の社格は廃止されたが、宗教法人としての白山比咩神社は全国に三千有余を数える白山神社の総本社「白山本宮」として、時の前田勝也宮司は、昭和30年白山国定公園の指定、その後昭和37年国立公園への昇格など、白山観光協会会長の玉井敬泉画伯と共に力を尽くしました。
お2人の献身的な遺業を称へ、衷心より感謝の意を表するものであります。