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コラム「1300年」という時代
(平成29年1月)
古来より日本人の祖先は、自然を尊び崇め、自然と共に生活をしてきました。
私たちは白山からもたらされる豊富な水の恩恵により、日々幸せな生活を送れる事に、感謝の真心を捧げ、2100年以上綿々と受け継がれた姿こそ「白山信仰」であります。
この自然崇拝の信仰から日本古来の信仰「古神道」と仏教の信仰とが融合してきた神仏習合の動きの中で、仏教の一派である密教(天台宗・真言宗)で行われていた山中での修行と、さらに日本古来の山岳信仰とが結びつき、修験道という独自の信仰が生まれたのが約1300年前であります。
その歴史の中において、当地方では泰澄が白山を開山された717年(養老元年)から数え、平成29年が白山開山1300年であります。
また、県内では泰澄と結びついた地域も多く、小松市の那谷寺も開創1300年であり、さらに平成30年には小松市の粟津温泉、金沢市の湯涌温泉などが開湯1300年にあたります。
また県外各地では、平成30年に長野県上田市真田の里の鎮守山家神社で「四阿山(あずまやさん)開山1300年」さらには大分県国東半島「宇佐地域・六郷満山開山1300年」鳥取県伯耆(ほうき)の国「大山(だいせん)開山1300年」を迎えます。
私たちは、この「1300年」という節目に、1300年前に宗教を越えた祈りの姿をそれぞれに思い起こし、後世に伝える良い機会となることを願っております。