白山比咩神社の「神道コラム「正五九(しょうごく)参り」」を掲載しています。

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神道コラム「正五九(しょうごく)参り」

(平成23年9月)

農業図絵 一般的には正月・5月・9月はお参り月とされ、このことを正五九(しょうごく)参りといい、多くの方が神社へ参拝されます。
なぜ正月・5月・9月にお参りの習慣があるのか、これは古代日本の農耕文化(弥生文化)が関係しているようです。
農耕文化は稲作によって成立し、種まき・田植え・収穫という毎年同じことが繰り返される生活であります。
春の如月(2月)の中頃、草木の更正期にあたり、各神社においては、稲穂の成長を祈る祈年祭(春祭)が斎行され、五穀の豊穣・農事の安全、さらに国民の安寧・国家の隆昌を祈ります。
5月になると田に水を張り、古式ゆかしい作法により、早苗が植えられます(お田植祭)。そして、四季の移り変わる状況を見さだめながら、真心をこめて育てあげ、日を追うごとに黄金色に染まる稲穂の収穫時期(秋祭)を迎えるのが9月であります。
このようにして正月・5月・9月は特に神様のご加護を頂いて農事の安全と豊作を願います。