社頭あれこれ(令和5年6月の出来事)
【6月3日】海の神「白山」御贄講大祭斎行
6月3日、石川県業業協同組合金沢支所総代鳥井淳二氏を献幣使としてお迎えし、県内外各地の漁業や水産卸業、鮮魚店の関係者ら約90名の参列のもと厳粛に斎行され、海の恵みに感謝し、海上安全・大漁満足を祈りました。
神前には、県漁協の各支所からの大鯛16台や若布が供えられ、その後、宮司の祝詞奏上、献幣使祭文の奏上、そしてこの大祭のみに舞う神楽「大漁神楽」が奉奏され、見事な鯛を釣り上げました。
また、恒例により県漁協美川支所有志による祝い唄「御酒(ごんしゅう)」も奉納されました。
霊峰白山は漁業者にとって海上での位置を知る目印で、古くから信仰の対象でありました。大祭は、長和5年(1016)に加賀各地から御贄の献進があったことを起源としています。
【6月12日〜13日】宝来会発足50周年を祝う
6月12日から13日に亘り宝来会(銘菓・銘品奉納社)発足50周年の記念旅行として伊勢の神宮並びに熱田神宮の参拝を実施しました。
同月18日に生業繁栄祈願祭・総会奉告祭を斎行し、祭典後神社より感謝状と記念品を会員にお渡ししました。
また懇親会を和田屋にて行い、会員相互の親睦を深めました。
【6月18日】古遷座祭・敬老祭斎行
6月18日は、前鎮座地の安久涛の森(現在古宮公園)に遷座した日を祭日と定め、古遷座祭として毎年斎行しています。
併せて、戦後から続く敬老祭が斎行され、4年振りに一ノ宮地区の長寿者の皆様に楽しんで戴くための清興が催され、太郎田真理さん(童謡唱歌研究家・元アナウンサー)らに懐かしい童謡唱歌を披露して戴きました。
【6月30日】参拝者を迎え夏越大祓斎行
6月30日、4年ぶりに一般参拝者を迎え、午後3時から約300名の参列のもと夏越大祓が斎行されました。
当日は、激しい雨がふりしきる中、神職・舞女が所定の座につき、先ず神職が大祓詞を奏上し、その後古来から続く祓いの作法によって、罪穢れがついた人形を大麻と祓物(絹・木綿)を八針に取り裂く音にて、祓い清めました。
人形は「身代り」として、それに罪穢れを負わせて、祓い清めるものと考えられています。
そして全ての神事が終えた後、参拝者らは「茅の輪」をくぐり、暑い夏を清々しい気持ちで送れるよう祈りました。
私たちは、コロナ禍で大変な日常を過ごしてきましたが、日常のありがたさを気づかせてくれた期間でもあったように思います。
また夏越大祓にちなんで職員が作製した疫病退散を願う「茅の輪守」も多くの参拝者に頒布しました。