社頭あれこれ(令和4年6月の出来事)
【6月3日】旧暦「端午の節句」菖蒲にコロナ終息を願う
6月3日(旧暦5月5日)、今年もコロナ禍終息の願いをこめて、社殿や神門の柱に邪気を祓うとされる菖蒲を飾りました。
菖蒲飾りには、夏越大祓で用いる茅の輪を模した稲わらと疫病退散のお札も括りつけ、体調を崩しやすい夏の時期を健康で元気に過ごせますように、そして世界中の人々が笑顔で暮らせますようにと願いが込められています。
【6月4日】白山の海上信仰御贄(みにえ)講大祭斎行
6月4日午前11時より石川県漁業協同組合専務理事大目慶一氏を献幣使としてお迎えし、今年も代表者だけの参列に制限し、県内各地の漁業関係者44名の参列のもと執り行われました。
この大祭は、長和5年(1016)に加賀七浦七湊から御贄の献進があったことを起源とする千年以上続くお祭です。また白山は、古くから日本海を航行する船人(北前船など)や漁を営む人々にとって、船上から自分の位置を確かめる「ヤマダメ(目印)」とされ、航海・漁労の守護神と崇められてきました。
当日は、見事な大鯛16尾が御神前に供えられ、また舞女による全国的にも珍しい鯛を釣り上げる所作の舞「大漁神楽」が奉奏されました。
恒例の県漁連美川支所有志による祝い唄「御酒(ごんしゅう)」も奉納されました。
【6月30日】白山別当出合登り口大鳥居の修復完了
6月30日、白山別当出合登り口にて白山御安泰安全祈願祭に併せて春先の雪崩で損壊した大鳥居の修復が完了したこと大神様にご奉告申し上げました。
この経緯は、4月中旬に鳥居最上部の「笠木(かさぎ)」の部分が雪によって押し流され、損壊していることが判明し、幸い流された笠木も発見することができました。
雪解けを待って関係者らの協力のもと、早急な対応によって修復が始まり、夏山開きまでに完了することができました。
また境内に鳥居修復協賛金箱を設置したところ、多くの参拝者より志を賜りました。
ご協賛戴きました皆様に心より感謝を申し上げます。
【6月30日】罪穢れを払う神事 夏越大祓斎行
6月30日、本年も残念ながらコロナ禍の為、職員のみで午後3時から夏越大祓が厳粛に斎行されました。
今年は北陸地方では初めてとなる6月下旬に梅雨明けし、当日も記録的な猛暑の中の奉仕でありました。
境内に祭場を設け、宮司以下神職・舞女が所定の座につき、神職がまず大祓詞を奏上し、その後古来から続く祓いの作法を用いて、罪穢れがついた人形を祓物(絹・木綿)を八針に取り裂き、祓い清めました。
当社では、人形や祓物を乗せた萱舟を、所役の神職が手取川のほとりから萱舟を流し、見えなくなるまで大祓詞を奏上しています。
全ての神事が終えた後、参拝者らは「茅の輪」をくぐり、無病息災を祈りました。
本年も安心して茅の輪くぐりを行っていただく為に7月10日まで茅の輪を設置しました。
また夏越大祓にちなんで職員が作製した疫病退散を願う「茅の輪守」も多くの参拝者に頒布しました。