社頭あれこれ(令和4年5月の出来事)
【5月6日】コロナ禍の例大祭厳粛に斎行
新緑が美しい5月6日、年に1度の重儀「例大祭」が厳粛に斎行されました。コロナ禍で3度目を迎え、感染対策もしっかりと施した上で、参列は氏子崇敬者総代のみと制限し、当日は43名の参列を頂きました。祭典には、石川県神社庁長北村嘉章氏に献幣使として御参向を戴き、神前には菅原道真公ゆかりの特殊神饌「梅枝糕(うめがえもち)」や「口形(くちがた)餅・舌型(したがた)餅・寄(よせ)餅」などの神饌をお供えし、宮司の祝詞奏上、献幣使の祭文奏上に続いて、浦安の舞が奉奏されました。
また午後3時の夕御饌祭には「菱形(ひしがた)餅」がお供えされました。
私たちは白山の恵みによって、生かされて生きています。
白山の豊かな水を頂く山麓地域及び石川・福井・岐阜・富山などの平野の人々が大神様に感謝をし、そして「命の親神様」と仰ぎ奉ることで、自然に対する感謝の心を伝えています。
今年も白山の大神様から戴く恩恵に感謝し、世界中の人々が幸せに暮らせますようにお祈り致しました。
【5月21日】第68回崇敬者のつどい・加賀一宮敬神婦人会5月総会 特別講演(コンサート)開催
5月21日午後1時より当社多目的施設を会場に崇敬者のつどい特別講演「平和への祈り〜そして未来へ〜」が開かれ、金沢市出身で陸上自衛隊の歌姫として知られるソプラノ歌手鶫(つぐみ)真衣さんをお招きし、開催致しました。
今回は、コロナ禍で不安な生活を送っている方々への心の癒やし、私たちの命を守ってくださる医療従事者への感謝、そして今まさに世界中が混乱している中で、1日も早く「平和」が訪れますようにと祈りを込めて開催致しました。
また、安心してご覧頂けるように、換気の十分な広い空間の会場で、全席指定とし、約200名の参加となりました。来場いただけない人々には、会場の様子を当社公式のインスタグラムでもライブ配信を行い、多くの方々にお聞き戴きました。
講演では、童謡「花」やさだまさし作詞作曲の「風に立つライオン」・天皇陛下奉祝曲「Ray of water」などの曲を披露して戴き、美しい歌声に会場全体が1つとなり、声援の拍手が鳴り止まず、アンコール曲として本人作詞の「そして未来へ」なども披露されました。
多くの方々に「素晴らしい講演でした」と、好評の声を戴きました。
鶫さんは、数々の定期演奏会などに出演されておりますが、平和への祈りをテーマに歌われのは初めての経験で、「私の故郷の中でも特に原点と思える『白山さん』で歌わせて戴き、忘れることができない大切な思い出となりました。」と感謝の言葉を述べられました。
これからも多くの方々に勇気と感動を与え、国防の為に益々のご活躍あらんことを願っています。
講演終了後、幣拝殿にて奉告祭が斎行され、その後崇敬者のつどい表彰式、敬神婦人会5月総会がそれぞれ会場を分けて開催されました。
【5月22日】豊かな稔りを願う御田植祭斎行
さわやかな青空の下、5月22日、当社奉耕田(白山町)にて御田植祭が斎行され、早乙女役として地元朝日小学校5、6年生の女子児童3名が檜笠・華やかな紅白の装束をまとい、水田の泥に足を取られないように注意しながら、神職の「苗を天高く掲げましょう」という掛け声と、太鼓の合図に合わせてイセヒカリの苗を丁寧に植え付け、秋の豊かな稔りを祈りました。
この神事に参加した早乙女は「この苗が、秋になると黄金色の稲穂になって、美味しいお米になるのが不思議」と話し、日本の伝統的な稲作文化に触れていました。
「イセヒカリ」について
御田植祭で植えられた苗は「イセヒカリ」という品種です。平成元年に三重県を2度の台風が襲い、伊勢の神宮の御田で育てられていたコシヒカリの稲穂は全て倒れてしまいました。そんな中、2株だけ台風に耐え直立を保った稲がありました。それがコシヒカリとは異なる新しい品種であり、神宮に因んで「イセヒカリ」と名付けられ、以後神宮における神饌米として用いられるようになりました。
当社では平成13年に神宮よりイセヒカリの籾種を拝受し、育苗後、御田植祭の苗として使用しております。
【5月30日】第35回献茶祭斎行
5月30日、茶道裏千家今日庵家元坐忘斎千宗室宗匠をお迎えし、裏千家淡交会関係者150名参列のもとに厳かに献茶祭が斎行されました。
家元による献茶の儀では、濃茶・薄茶二碗が心を込めて謹点され、大神様の御神徳への感謝と茶道の益々の発展を祈念しました。祭典後は、白山講記念会館において協賛席や展観席、また遊神の間・参集殿には、立礼席・拝服席が設けられ、参列者に呈茶しました。