社頭あれこれ(令和2年1月の出来事)
【1月1日 元旦】令和最初の初詣 願いや希望を胸に
新年を迎えた白山さんの初詣は、年末の天気予報通りで北陸地方ではめずらしく雪が全くない中での穏やかなスタートとなりました。 令和初の初詣の干支は十二支で一番目にあたる「子」で、新しい生命の始まり、芽が伸び始める様を現しており、参拝者は、新たな1年の希望と期待を心に抱きながら、ご神前で心静かに手を合わせる姿が多く見られました。
元日午前零時の新年の到来を告げる「大太鼓」の音が境内に鳴り響くと、家族連れや若者達が「せーの」と声を掛け合いながらお賽銭を納め、かしわ手を打ち、目を閉じて祈りを込めていました。
今年は、若者同士や或いは、アジア系の外国人の団体も初詣に来られる姿が多く目立ちました。お詣りを終えた参拝者は、授与所で御守やハマ矢・昇運凧・福福扇などの縁起物を求め、おみくじ所では、5列で並び、順番を待って今年の運気を占っていました。
午前3時には、除災招福金幣頒布祭を斎行し、ご祈祷を受けられた方々先着2000名に授与されました。午前5時からは年始を祝う歳旦祭が斎行され、皇室の弥栄、国の隆昌を祈念致しました。
2日には、石川県知事谷本正憲氏が参拝され、それ以後も国会議員をはじめ官公衙・会社・事業所関係の方々が多く参拝され「県民の安寧・生業繁栄・商売繁盛」を願っていました。
3日は、午前10時から元始祭を斎行し、神楽「悠久の舞」が奉奏され、皇室の安寧と国家の隆昌を祈りました。
新春の行事
4日には、白山商工会が境内で、霊峰白山の伏流水で淹れたご当地コーヒー「白山きりまんじゃろ」や特産品の堅豆腐を使った「白山堅どうふショコラ」などを販売し、温かいコーヒーを求める参拝客で賑わいました。
午後からは恒例の白山市南消防団林分団による新春の風物詩「はしご登り」の奉納が披露され、境内を埋め尽くす参拝者が繰り出す技に声を上げ、カメラに収めていました。
また7日には、JR西日本金沢支社の「無事故安全祈願駅伝」が行われ、社員約110名が金沢駅から当社までの19キロを力走して「たすき」をつなぎ、神社到着後、選手代表から「たすき」が前田洋明支社長、宮司へと手渡され、ご神前に供えられました。
その後、拝殿にて参加者一同が参拝され、今年1年の無事故と乗客・乗員の安全輸送を祈られました。
駅伝は、昭和58年から始まり、今回で30回目となりました。
【1月15日】小正月の伝統行事子供たちの願い天高く
小正月である15日には、左義長祭・どんど焼きが斎行されました。
祭典中に神職が古式に則り「火鑚(き)轆轤(りろくろ)」にて忌火を熾し、ご神前にお供えしました。
その忌火は、地元の鶴来・北辰中の生徒七名が持つ松明に移され、参拝者に見守られながら神職の前導によって「どんど」に点火しました。
冷たい雨が降る中、地元の小・中学校の生徒が一所懸命に書いた書き初めや、御守・正月飾りなどを積み上げた「どんど」が天高く燃え上がり、囲む人々は書の上達や1年の無病息災を祈っていました。
【1月20日】大寒みそぎ 平和を願い心身清める
二十四節気の1つで、1年で1番寒いと言われる「大寒」の1月20日、午前7時より大寒禊を厳行しました。
当日は、例年より暖かく気温4度の中で、神職・一般参加者計23名の有志が、禊歌を唱えながら「鳥船行事」を行い、水温約5度の冷水に入り、心と声を合わせ「大祓詞」を奏上しました。
参加者は「季節の節目を実感する機会。白山さんの水を頂けるありがたさを感じた」「これで今年1年も健康で過ごせる」「今年も平和で自然災害が少ない年になるように祈った」など、心新たにしていました。
初詣奉献
新年を迎えるにあたり、生業繁栄・醸造満足を祈り、多数の菓子・酒・清涼飲料水・醤油・味噌・漬物・海産物などのご奉納を賜りました。
また、初詣の御社頭を飾る提灯は氏子崇敬者各位の御奉納によるものです。
尚、御奉納頂いた食品等は、養護施設や介護施設へ贈呈し大変喜んで頂きました。