社頭あれこれ(令和元年11月の出来事)
【11月12日】臨時大祓斎行
11月12日、午後3時より神社参集殿にて大嘗祭当日祭に先立ちましての臨時大祓が斎行されました。
当日は、氏子崇敬者総代の方々にご参列頂き、大祓詞の奏上、大麻(おおぬさ)・塩湯にて四方を祓い、さらに祓物「木綿・絹」を八針に執り裂き、古儀に則り執り行われました。
今回の臨時大祓は、天皇陛下が神々に新穀をお供えされる大嘗祭の2日前に執り行う大祓にあたります。
天皇の御禊と諸員の大祓が大嘗祭二日前となったのは、明治天皇からであり、古代から穢れのない清浄な状態を重視されてきました。
【11月14日】大嘗祭当日祭斎行
11月14日午前10時より献幣使として白山比咩神社総代会会長中村健一氏(中村留精密工業(株)代表取締役社長)同随員中村留精密工業(株)社員前戸亮祐氏のご参向を仰ぎ、氏子崇敬者をはじめ関係者約80余名が参列のもと厳粛に大嘗祭当日祭が斎行されました。
大嘗祭は、天皇が皇位継承に際して行う宮中祭祀であり、新帝陛下が即位した後に新穀を神々に供え、御自らも食する祭祀であります。
新帝陛下は宮中内の大嘗宮にて、14日午後6時半より「悠紀殿供饌の儀」・15日午前零時半より「主基殿供饌の儀」が斎行されました。
当社の祭典では、奉耕田にて収穫されたイセヒカリの稲穂をはじめとする五穀(白米・玄米・麦・粟・黍・小豆)・甘菜(葉物野菜)辛菜(辛みの野菜)がお供えされ、宮司が祝詞を奏上し、五穀豊穣の感謝を申し上げると共に、皇室国家の安寧を祈念申し上げました。
直会では、参列者全員で聖寿万歳を唱え、天皇陛下の御即位をお祝い申し上げました。
なお、大嘗祭当日祭に併せて幣拝殿・直会殿の御帳・御簾を新調しました。
【11月23日】令和奉祝 収穫感謝祭斎行
11月23日(勤労感謝の祝日)は、例年なら新穀に感謝する新嘗祭の日にあたりますが、天皇陛下の一代一度の大嘗祭の儀式に伴い、当社では秋の実りを祝う収穫感謝祭が午前10時より斎行されました。
その奉祝行事として白山農業協同組合より大量の野菜を奉納して頂き、「野菜宝船」をJA白山青壮年部・当社氏子青年会の会員の皆様と協力して、初めて製作しました。
また三宮町・白山町の氏子有志の方々や野々市市のぶった農産、白山市の北辰農産より野菜等を奉納して頂きました。
午後からは、奉納された野菜の「宝分け」が行われ、白菜・大根・人参など持って歩く親子の姿が目立ち、野菜をもらった子供たちの笑顔がとても印象的でした。
【11月23日】どんじゃら市の開催
11月23日(勤労感謝の祝日)は、北参道駐車場には、白山市観光連盟主催にて白山市の一大イベントうらら白山人「どんじゃら市」も開催され、多くの来場者で賑わいました。 特設ステージにおいて舞踊家紫派藤間流藤間信乃輔氏による「収穫感謝の舞」を奉納頂きました。 その共演として笙演奏家豊剛秋(ぶんのたけあき)氏(重要無形文化財雅楽保持者)や和太鼓奏者岩城博之氏一行による和のコラボレーションもあり、会場全体が令和を奉祝するムードに包まれ、大いに盛り上がりを見せていました。
また、白山講記念会館にて「神社カフェしらやまさん」を特別にオープンし、白山霊水で入れた白山きりまんじゃろコーヒーを提供したり、牛首紬の着物や反物などの展示を行いました。 さらに会館前庭にて、昔懐かしいポン菓子の実演、振舞を行い、子供たちが大きな声を上げて楽しんでいました。