白山比咩神社の出来事をつづる「社頭あれこれ(平成27年5月の出来事)」を掲載しています。

社頭あれこれ

社頭あれこれ(平成27年5月の出来事)

【5月6日】厳粛に白山本宮例大祭斎行

新緑の風薫る5月6日、午前10時より石川県神社庁庁長加藤治樹氏を献幣使としてお迎えし、氏子崇敬者総代を始め、県内外から多数のご参列を賜り盛大に斎行されました。
例大祭は当社の祭典の中でも最大の重儀(重要な祭典)であり、古来4月の午の日と定められていたものを、明治の改暦に合わせて現在の5月6日に改めたものです。
祭典では、ご神前に古例を受け継いだ特殊神饌「梅枝(うめがえ)糕・口型(くちがた)餅・舌型(したがた)餅・寄(よせ)餅」がお供えされました。 菅原道真公が献供されたと伝えられる「梅枝糕」は、細長い団子に、梅形といって五きざをつけて植物油で揚げるものと伝わっています。

修祓の儀

当日は、宮司の祝詞奏上に続き、神社本庁よりの幣帛を奉献、献幣使の祭文奏上、その後舞女による神楽「浦安の舞」が奉奏され、宮司以下参列者の玉串拝礼と続き、大神様の御神徳に感謝申し上げ、皇室の弥栄と国の隆昌、氏子崇敬者の安寧を祈念致しました。
祭典の後、遊神の間に席を移し、多数の方々にご出席頂き、直会が行われました。

「浦安の舞」奉奏

【5月24日】御田植祭斎行

さわやかな五月晴れの5月24日、地元の小中学生26名が早乙女として紅白の装束に身をつつみ、田長大宮啓文氏の掛け声により、イセヒカリの苗を高く掲げ、太鼓の合図に合わせて、真心を込めて丁寧に植えていきました。 水田管理は、大宮田長に委託し、秋の抜穂祭で収穫されたイセヒカリは、伊勢神宮へも奉献され、当社でも新嘗祭にお供えします。

水口奉幣/御田植の儀

「イセヒカリ」について
御田植祭で植えられた苗は「イセヒカリ」という品種です。平成元年に三重県を2度の台風が襲い、伊勢の神宮の御田で育てられていたコシヒカリの稲穂は全て倒れてしまいました。そんな中、2株だけ台風に耐え直立を保った稲がありました。それがコシヒカリとは異なる新しい品種であり、神宮に因んで「イセヒカリ」と名付けられ、以後神宮における神饌米として用いられるようになりました。 当社では平成13年に神宮よりイセヒカリの籾種を拝受し、育苗後、御田植祭の苗として使用しております。

【5月25日】加賀一ノ宮敬神婦人会5月総会 / 第61回 崇敬者のつどい 合同記念講演会開催

5月25日、午前10時半より加賀一ノ宮敬神婦人会5月総会奉告祭を斎行、午後1時より合同記念講演会、午後3時から崇敬者のつどい奉告祭を斎行致しました。
記念講演では、元NHKアナウンサー・熊野神社宮司の宮田修先生による「アナウンサーが神職になって」と題して、集まった約200名の参加者は宮田さんの軽快なトークに聞き入っていました。

記念講演

先生は、偶然にも神職としての道が開き、古事記・日本書記を読み解く中で、先祖からの『命のつながり・中今(なかいま)』を大切にする神道の歴史観に深い感銘を受け、『個』を大事にする戦後教育によって日本人が忘れたものがあると説き、戦後70年かけて失われていった美風を100年、200年かけてでも元に戻さないといけないと熱く語られました。

崇敬者のつどい表彰式

【5月26日】水戸明神春祭り斎行

5月26日、当社旧鎮座地の安久涛の森に鎮座いたします「水戸明神」の春祭が斎行され、手取川七ヶ用水土地改良区関係者約120名が参列、白山の豊かな水の恵みに感謝すると共に、手取川で発生した濁水の早期収束を願いました。
同月20日には、手取川七ヶ用水前理事長杉本達雄氏が水戸明神の石玉垣を奉納されましたので、神職がお祓い致しました。

奉納された水戸明神石玉垣

【5月】北陸新幹線開業記念 うらら白山人2015 春祭〜恵みを結ぶ〜しらやまさん詣

当社の表参道を会場として、5月2日〜6日と9日・16日・23日・30日の毎土曜日、約4万人を超える来場者で賑わいました。
今回のイベントの目玉である「光の回廊」は、参拝者らが提灯を手に表参道を歩き、赤、青、白の光でライトアップされた参道や社殿など、幻想的な雰囲気を楽しむ家族連れが目立ちました。
[(一社)白山市観光連盟主催]

「光の回廊」