白山比咩神社の出来事をつづる「社頭あれこれ(平成24年5月の出来事)」を掲載しています。

社頭あれこれ

社頭あれこれ(平成24年5月の出来事)

【5月6日】厳粛に例大祭斎行

午前10時より石川県神社庁長高井良直氏を献幣使としてお迎えし、また中村健一総代会長をはじめ県内外から100余名の方々のご参列のもと盛大に斎行されました。 当例大祭は、4月・11月の午の日に二季大祭を執行していましたが、明治以降、太陽暦改正の際、現在の5月6日と定められました。
祭典では、ご神前に古例を受け継いだ特殊神饌「梅枝糕(うめがえもち)・口型(くちがた)餅・舌型(したがた)餅・寄(よせ)餅」がお供えされました。 菅原道真公が献供されたと伝えられる「梅枝糕」は、細長い団子に、梅形といって五きざをつけて植物油で揚げるものと伝わっています。

例大祭

当日は、宮司の祝詞奏上に続き、神社本庁よりの幣帛を奉献、献幣使の祭文奏上、その後舞女による神楽「浦安の舞」が奉奏され、宮司以下参列者の玉串拝礼と続き、大神様の御神徳に感謝申し上げ、皇室の弥栄と国の隆昌、氏子崇敬者の安寧を祈念致しました。
祭典の後、遊神の間に席を移し、多数の方にご出席頂き、直会が行われました。

「浦安の舞」の奉奏

【5月20日】御田植祭斎行

さわやかな五月晴れの中、祭典並びに御田植えの神事を斎行し、秋の豊作をお祈りしました。
朝日小学校、鶴来・北辰両中学校の生徒19名が早乙女として白装束に紅たすきで身を包み、イセヒカリの苗を右手で高く掲げ、食物への感謝の気持ちを込め太鼓の音に合わせて1本1本丁寧に植えました。
水田管理は、田長の大宮啓文さんに委嘱し、秋の抜穂祭で収穫されたイセヒカリは、伊勢神宮へも奉献し、当社でも新嘗祭にお供えします。

早乙女による御田植えの儀

【5月29日】
加賀一ノ宮敬神婦人会5月総会 / 第58回 崇敬者のつどい 合同特別講演会開催

当日は、午前10時半より加賀一ノ宮敬神婦人会5月総会奉告祭を斎行、午後1時より特別講演会、午後3時から崇敬者のつどい奉告祭を斎行致しました。
特別講演には、月詣り特別崇敬者・加賀一ノ宮敬神婦人会・一般聴講者の皆様、320余名のご参加を頂きました。
作家であり慶應義塾大学講師の竹田恒泰先生には、「世界に類のない皇室」と題して、皇室と言う存在について様々な角度からお話して戴きました。
まず、世界の歴史というのは王朝交代の歴史であり、我が国は紀元2672年という悠久の時間を、万世一系で保たれていることは、日本人にとって誇るべきことであると説かれました。 また皇室というのは祈る存在であり、天皇陛下は、日々私たち、日本人の一人ひとりの幸せを祈り続けていらっしゃること。 そのことは、昨年の大震災の折に被災地をご訪問になられ、その被災地の方にお声をかけるお姿に陛下の御心が滲み出ており、「天皇陛下は国民を何とかして守りたい」天皇陛下の意識は常に国民とともにあり、陛下のお姿を拝して、私たち日本国民は、両陛下を本当に我が身内、両親のようにお慕い申し上げ、これが「君」「民」が一体となった美しい姿であるとおっしゃっておられました。 この天皇と国民の絆は、何をもっても断ち切ることができない強靭な絆によって結ばれていると熱く語られました。
大変貴重な講演であり、多くの参加者の方々は、竹田先生のお話を興味深く聞いておられました。

竹田恒泰先生による特別講演