神域への玄関にあたる鳥居。曲線を用い、装飾を施した明神型の大鳥居は高さが6.4mもあり、石造りでは日本有数の大きさです。この鳥居は、昭和11年(1936)に建てられたものですが、白山比咩神社には長らく鳥居がなく、白山七不思議のひとつといわれていました。
白山比咩大神が慎まる本宮へと続く道。一の鳥居をくぐると、杉や欅(けやき)、楓(かえで)などの樹木に覆われたおよそ250mの参道が続きます。
表参道の中ほどにある滝。清冽な谷水を手取川に注いでいます。
表参道手水舎前にあり、注連縄が掛けられています。根元の周り約12m、胸高幹周り約10m、樹高約42mの巨木で、樹齢はおよそ800年といわれています。(白山市指定天然記念物)
手水舎(表参道)
手水舎(北参道)
手水舎(南参道・亀岩)
清冽な水があふれる手水舎。表参道、北参道、南参道の3カ所にそれぞれ趣の異なる手水舎があります。北参道手水舎の柱には、神社のある旧鶴来地区ゆかりの木彫りの獅子があります。
一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居をくぐった先にあり、神門越しに望む拝殿は風情が感じられます。
切妻造り、銅板葺き、檜造りの優美な姿の外拝殿。もともとは、大正9年(1920)に建てられた旧拝殿でしたが、昭和57年(1982)の増改築で外拝殿になりました。その後ろに、直会殿(なおらいでん)、拝殿、幣殿(へいでん)、本殿までが一直線に並びます。
拝殿は、人が神様に対して拝礼する場所です。拝殿と幣殿は一体化しており、内部は総檜造りで、本殿とは30段の木階登廊で結ばれています。
ご祭神である白山比咩大神(菊理媛尊)を祀る社殿です。江戸時代の明和7年(1770)に、加賀藩10代藩主前田重教(しげみち)の寄進によって造営されました。造営は、前田家御抱(おかか)えの大工や地元の職人の手で行われました。
外拝殿に向かって右側にあり、ご祈祷の受付、控室、休憩所として利用されています。
昭和58年(1983)の5月21日に石川県で開催された「第30回全国植樹祭」において、昭和天皇が境内の杉の種をお手まきされました。この杉は、その時の苗木を御神木として植樹したものです。
白山比咩大神を乗せて白山に登拝するといわれる神馬の姿を、白山麓の大欅を素材に奉製。絢爛豪華な装飾が見事です。
御製碑手取川上流で採石された砂岩でできた石碑です。昭和55年に今上陛下が詠まれた和歌、「ももとせの 昔帝(むかしみかど)の 見ましけむ 白山(しらやま)にして 我(われ)のぼりゆく」が刻まれています。
方位盤白山御前峰山頂に昭和12年から平成19年まで設置されていた方位盤です。
離れたところから白山山頂の奥宮を拝む遥拝所。神門をくぐった右側にあり、大汝峰、御前峰、別山の「白山三山」の形をした大岩が祀られています。毎月1日と15日の月次祭(つきなみさい)では、神職による遥拝が行われています。
神門の傍らに鎮座する境内摂社※。荒御前大神、日吉大神、高日大神、五味島大神の4柱が祀られています。荒御前大神は、『日本書記』の中に、神功皇后(じんぐうこうごう)が朝鮮半島に出兵した際、守護した神として登場します。※本社の境内外にわたってあり、本社の祭神と縁故の深い神を祀った神社。それ以下は末社(まっしゃ)という。
護衛艦「かが」の就役を記念し、航空母艦「加賀」の慰霊碑と合わせて、令和5年6月に整備されました。その下に広がる展望の丘「かがの風」は手取川を見渡せる参拝者の憩いの場として、植物が茂り、鳥のさえずりや手取川のせせらぎを楽しめます。
禊社・禊場体を清め、罪やけがれを洗い流す場。平成18年に造られた禊場には、白山の伏流水を利用した滝もあり、荘厳な雰囲気が漂います。
なんじゃもんじゃの木禊場にあるモクセイ科の落葉高木なんじゃもんじゃの木(別名ヒトツバタゴ)。希少な樹木で、5月頃には木全体にふわふわとした可愛らしい白い花を咲かせます。
禊場の横に鎮座する境内末社。住吉社は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が黄泉(よみ)の国から戻って禊を行った際に生まれた底筒男尊(そこつつのおのみこと)、中筒男尊(なかつつのおのみこと)、表筒男尊(うわつつのおのみこと)の三柱をご祭神とし、禊祓いの神として崇敬されています。
元禄2年(1689)に、奥の細道の途次の松尾芭蕉が、白山の姿に感銘を受けて詠んだ句が刻まれています。『風かをる 越(こ)しの白嶺(しらね)を 国の華 翁』
北参道の鳥居をくぐった先に、交通安全祈願を行う神祠(しんし・車祓い所)があります。車が安全に運行できるように、運転者・同乗者の無事を祈り、ご神前で車のお祓いをいたします。
当社は古来より、広く信仰・崇敬の対象となってきたことから、大変貴重な宝物を数多く所蔵しています。個々の宝物は、歴史的・文化的価値もさることながら、その時代ごとの特色や世情も伝え、そこからは悠久の歴史ロマンを感じることができます。 所蔵物など詳しくは「宝物館」のページをご参照ください。
延命長寿の霊水として名高い白山水系の伏流水。北参道手水舎横に湧き出ており、遠方から水を汲みに来られます。
昭和33年(1958)に境内の北東に造られた自然にあふれた庭園。鬱蒼(うっそう)とした木々が一帯を覆い、静寂な雰囲気が漂います。
標高178m、白山比咩神社がはじめて鎮座した場所であることを示す顕彰碑がたてられています。近くには、縄文時代の舟岡山遺跡や舟岡城跡もあり、遊歩道が整備されています。
泰澄の作ともいわれる地蔵菩薩。最初の鎮座地である舟岡山にあった磨崖仏※で、明治時代になって現在の場所に移されました。箸を奉納して祈願すれば、歯の病気に霊験があると伝わります。※自然の巨石や岩壁に彫刻した仏像で石仏の一種。