白山社めぐり(188)「白山神社 (三重県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

白山神社 (三重県)

社殿
鎮座地三重県桑名市蓮花寺826
御祭神菊理姫命
祭礼日10月18日
宮 司中村 哲人

由 緒

桑名市の蓮花寺地区(700戸)の鎮守の神様として篤く奉斎されています。
当社が記録に現れるのは、第106代・正親町天皇の御代(1557〜86)であり、それ以前には既に鎮座されていたとされるものの詳細は不詳です。
古くは、白山権現菊理姫社鎮守と呼ばれており、室町・戦国時代には、当時、蓮花寺村にあった城山城の城主・内山源吾正則氏の崇敬厚く奉斎されたと伝わっています。
その後、天正年間(一1573〜92)に、隣接地域であった長島の一向一揆衆が織田信長による難を逃れ当城に籠ったことから、信長勢に攻め込まれて城は落城、これとともに当社も焼失したとされています。
こうした歴史があったものの、その後も農業を営む蓮花寺地区では、水の恵み・五穀豊穣の神として今日まで氏子により連綿とお祀りされています。
尚、城山城主内山源吾正則の子孫は現在も例祭に参列されるなど信仰心篤く活動されています。