白山社めぐり(185)「白山神社 (石川県輪島市)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

白山神社 (石川県輪島市)

白山神社
鎮座地石川県輪島市名舟町ト64乙
御祭神菊理媛神
例祭日7月31日〜8月1日
宮 司中川 直哉

由 緒

倒壊した白山神社 創立年代不詳で、もと名舟の産土神でありました。奥津比咩神社の摂社と言われ、遥拝所でもあったので、古来より白山社と呼ばず奥津比咩神社と呼ばれていました。
式内奥津比咩神社の鎮座地といわれる舳倉島は、七つ島と共に、もと名舟村に所属し、島にある奥津比咩神社を奥宮とし、当社を磯宮遥拝所として年々祭祀を行ってきました。
永禄年間、筑前鐘ヶ崎より光浦に漂着したといわれる輪島の海士が、やがてこの島に移住、該社を崇敬して年々祭祀を行ってきました。明治34年地積変更によって舳倉島は輪島町の所管となり、以来、名舟は島とも神社とも縁が切れた形になりました。
当社は初め無格社でしたが、昭和6年2月に村社に列格され、同時に神饌幣帛料共進神社に指定されています。例大祭の渡御に供奉する神事太鼓を御陣乗太鼓といい、県の無形文化財に指定されています。
能登半島地震により現在氏子が離散していますが、再び地元でお祭りができるよう頑張ってまいります。