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白山比賣神社(和歌浦天満宮末社) (和歌山県)
鎮座地 | 和歌山県和歌山市和歌浦西2丁目1-24 |
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御祭神 | 白山比賣大神 |
宮 司 | 小板 政男 |
由 緒
和歌浦は和歌山市南部に位置する景勝地(現在は日本遺産・国の史跡名勝)です。
今から約1300年前の奈良時代にこの地を参詣した聖武天皇が、玉のように島々が連なる美しい眺望に感動し、これらの島々を神が降臨する依代として詔勅を発しました。以降、何度も行幸を行い「弱浜(わかのはま)」と呼ばれていたこの地を「明光浦(あかのうら)」と改名することを命じ、以降神聖視された場所として認識され現在に至ります。その風光明媚な景勝地を見渡す場所に和歌浦天満宮は鎮座し、白山比賣神社は天満宮本殿東側、本殿よりも約2メートル高い位置に天照皇大神宮・多賀大社と共に鎮座しています。現在の建物は1604年に天満宮本殿と共に再建しており、白木社殿及び檜皮葺屋根の白山比賣神社は大きな傷みもなく400年経過した今も和歌浦を見守り続けています。
ご創建については、天満宮よりも古く奈良時代ともいわれ、聖武天皇や多くの貴族が訪れる場所を見渡す天神山に最も由緒正しき三社(天照皇大神宮・白山比賣神社・多賀大社)を勧請し、地域の守護神としての役割を担っていたと考えられます。天満宮は元々荒神社であったと伝承され、瀬戸内海を活動領域としていた海民が信仰する荒神(天神)が綱敷天神信仰へと成り代わり、厚く信仰する水軍や海民、和歌浦が当時の海運の拠点となった事等から時代と共に天神信仰へと大きく変化したと言われています。
天満宮本殿より約2メートル高い場所に白山比賣神社は鎮座している意図は、時代が経過し役割が変わっても白山比賣大神様のご神威は変わらない事を示しており、稀少な場所としてご紹介いたします。