白山社めぐり(168)「瀧浪神社 (石川県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

瀧浪神社 (石川県)

鎮座地石川県能美市長滝町ホ114番地
御祭神大国主神、菊理姫命、伊弉諾命、伊弉冉命
例祭日9月16日
氏子数25戸
宮 司延村久嗣
境内地175坪
旧社格村社

由 緒

創建の年月不詳であるが、「続日本紀」の嘉祥2年(849)の条文に神階従五位下の記述又、延喜11年には従四位以下を授くとあり、「延喜式神名帳」には多伎奈弥神社との記述がみられます。
「加賀志徴」には、江戸時代白山宮とも称されていたとの記述もあります。明治5年壬申7月に教部省へ進達の縣郷社明細取調帳には瀧浪社との記述があり、明治22年滝浪神社に改称しました。社殿は明治初年まで山の中腹にあったが、後に今の地に移転しました。
平安時代末から鎌倉時代初頭のものとみられる古鏡や土器が出土していることから古くから崇敬があった様子が伺えます。
鎮座する長滝町には能美市の名勝に指定されている七ツ滝があり、「大滝」と呼ばれる一の滝に始まり、最も美しい落差約10メートルの二の滝など、大小7つの滝が連なっています。
古くから名所として知られ、滝を見て感動した江戸時代の金沢の歌人小倉有年が、『まだ知らぬ 人に見せばや 神代より 絶えぬ流れの この滝つ瀬を』と詠んだとされています。