白山社めぐり(164)「白山社 (富山県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

白山社 (富山県)

鎮座地富山県氷見市大境196番地
御祭神伊邪那美命
祭礼日4月17日・9月17日
氏子数50戸
宮 司鈴木瑞麿

由 緒

大境鎮座の白山社の創始年代は不詳であるが、宝暦14年(1764)の記録によれば、大境の岩屋に菊理姫明神を祀る二間四方の堂があったと記されている。白山社の境内には縄文時代の遺跡「国指定遺跡 大境洞窟住居跡」があり、本殿は海蝕洞窟の中にある。
この大境洞窟のある岬が「九殿」または「宮殿」と呼ばれたことから江戸時代の社号帳や棟札には「九殿大明神白山宮」と記されている。明治以降、現社号「白山社」に改称した。
大正7年(1918)この白山社の社殿改修の折に、多くの縄文土器と弥生土器、人骨や石器が出土したことから日本初の洞窟遺跡として新聞に記載されたことをきっかけに、東京帝国大学の柴田常恵ら調査団の本格的な調査が行われた。この調査により、初めて縄文文化が弥生文化に先行することが確認され、弥生時代に抜歯の風習があったなど、歴史的な大発見があり、大正11年国指定史跡に指定された。