白山社めぐり(163)「白山比咩神社 (愛知県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

白山比咩神社 (愛知県)

社殿
鎮座地愛知県豊橋市広小路3丁目82
御祭神伊弉冉尊・菊理姫神御幸祭
例祭日5月4日・5日
境内地896u
旧社格村社
氏子数800戸
主要建物本殿 鉄筋コンクリート造り・銅板葺
拝殿 鉄筋コンクリート造り・瓦葺
宮 司田中善規

由 緒

当社は保延2(1136)年に後鳥羽上皇が法印快円を下向させ、白山権現社を創建したと伝えられています。
天文23(1554)年今川義元が永銭十貫二十四文を奉納、永禄6(1563)年には嫡子 今川氏眞により社領寄進があり、天正18(1590)年には、吉田城主 池田照政が城地拡張のため、現在地に遷されました。
寛永13(1636) 年徳川家光により、境内に寛永通宝の鋳造所「新銭座」を開設するが、幕府の一元管理のため、寛永17(1640)年に廃止されます。寛文5(1665)年神輿を新造し、花籠を背負い踊りながら練り歩く、花祭りが始まりました。
明治元(1868)年神仏分離令により、白山比咩神社に改称されます。
昭和20(1945)年豊橋空襲で、防空壕に遷座した御神体・棟札を除き、社殿はすべて焼失しました。
終戦後、陸軍予備士官学校の神殿を譲り受け遷座。その後、市復興計画のため、吉田天神社を白山境内に遷座。
昭和30(1955)年には名古屋城再建を手掛けた、名古屋工業大学教授城戸久工学博士の設計で、愛知県初の鉄筋コンクリート造りの社殿を再建、現在に至っています。