白山社めぐり(135)「野志里神社(多度大社兼務社)(三重県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

野志里神社(多度大社兼務社)(三重県)

御社殿
鎮座地三重県桑名市多度町下野代3703
御祭神天照大御神、天児屋根命、姫神、事解之男神、早玉之男神、
八衢比古神、八衢比賣神、白山比賣神、他十座
例祭日10月17日
宮 司塚原コ生

由 緒

社額 白山信仰とも関わりの深い大日ヶ岳に源を発する長良川下流域を見霽かす、桑名市多度町下野代地区の氏神としてご鎮座の野志里神社は、垂仁天皇の御宇、皇祖神天照大御神を奉じた倭姫命が各地をお巡りになり、よりよい大宮処をお探しになられた際、尾張国中島宮より当神社にお遷りになり、約四年間伊勢の國造大若子命が大御神にご奉仕したと伝えられています。
平安時代には「延喜式神名帳」にも記載されており、当地方でも由緒ある古社の一つに数えられています。
当神社と白山本宮の御縁故は定かではありせんが、江戸時代後期の文政元年に上梓された書物には、当地区の神社名に白山権現の記載が無く、同8年に上梓された書物に初見されることから、文政年間に勧請されたと見ることができます。 その後、明治時代に入り、白山宮・白山社とも申し上げましたが、同4年に当地区内にご鎮座の諸社を合祀し、野志里神社御祭神の一座として氏子崇敬者の篤い信仰を集めています。