白山社めぐり(116)「藤棚白山神社(石川県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

藤棚白山神社(石川県)

御社殿と藤の花
鎮座地石川県金沢市城南2丁目6番35号
御祭神伊弉諾尊
相 殿應神天皇・金刀比羅大神・稲荷大神・菅原道真公
例祭日10月7日
氏子数200戸
宮 司冨樫浩一郎

由 緒

当社は、文和(1352)年中、冨樫氏春(とがしうじはる)の建立にして、修験派教学院を別当としました。
寛永9年(1632)その末なる成福寺は、石川郡法島村に再興し、元禄2年(1689)藤棚3番地に移して白山社と号しました。藤棚は境内に古木の藤棚を設けたことに起こる名で、明和・安永(1764〜1780)頃の俳人麦水の観藤の句があり、明治2年(1869)成福寺は復飾して神職となりました。
明治5年(1872)11月村社に列せられ、同9年(1876)10月、今の社号に改めました。同18年(1885)4月に犀川の大洪水で流され、翌年今の地に御遷座されました。
大正4年(1915)11月には、神饌幣帛料供進神社に指定されました。
藤棚は拝殿前にあり、ちょうどフジのトンネルをくぐるような参道になっています。4月中旬から5月上旬にかけてが一番の見ごろです。
神社に立つ句碑には「門に待 籠のあけびや 藤の花」と記されており、当時は花見客で賑わったことがわかります。
境内のフジの実を入れた御守を以前から授与しています。