白山社めぐり(97)「白山神社(千葉県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

白山神社(千葉県)

白山神社(千葉県)
鎮座地千葉県君津市俵田1452
御祭神弘文天皇・菊理媛命
主要建物本殿・幣殿・拝殿・随身門
氏子数880戸
例祭日9月最終日曜日
境内地5,630坪
宮 司小林孝彰

由 緒

参道付近には樹齢数百年の杉・欅の巨木が茂り、随身門を通り最後の石段を上ると、棟に千木・堅魚木・菊の御紋章の付いた本殿となる。伝説では、壬申の乱に敗れ、上総国田原の郷まで落ち延びた大友皇子は、再度の戦に破れ、この地で自害したと伝えている。
社伝によれば、天武天皇14年(685)勅使が下向し社伝を造営して弘文天皇を祀り、田原神と称されたという。中世、神仏習合思想が盛んとなり、社号を白山大権現と改め、境内の一角に神宮寺が建立された。明治維新により廃寺し白山神社と改称し郷社に列した。
毎年9月の例大祭には、各地区が神楽を奉納する。神社境内にある千葉県指定史跡白山神社古墳は「千葉遺産百選」に選定されている。
この地には、弘文天皇に纏わる伝説、付随する古墳が数多くある。私達は、千数百年前のことはとうてい知るよしもないが、弘文天皇を祀った社を崇め敬い、この立派な神社及び行事を後世に継承して参りたい。