白き神々の座「霊峰白山」

富士山、立山と並ぶ日本三霊山の一つ「白山」。
純白の雪に覆われた姿は、私たちにとって大きな存在として光輝き、優しく微笑んでいます。

古くから「越のしらやま」と和歌に詠まれてきたように、時代が紡がれた今もなお白く輝く霊峰の姿は、ふもとの人々が日々手を合わせて感謝と祈りを捧げる対象となってきました。

白山から流れ出る豊富な雪解け水は、石川県側の手取川にとどまらず、九頭竜川、長良川、庄川などの流れも満たし、それら流域の各平野を潤して、人々の生活と農事を支える「命の水」として大切にされてきました。

白山は、最高峰の御前峰(ごぜんがみね・2,702m)、大汝峰(おおなんじみね・2,684m)別山(べつざん・2,399m)の三峰を中心とし、その峰々に神々が祀られています。
一億年余り前には湖底にあった山々は、何度も噴火を繰り返して今日の姿となりました。

現在は広大な自然に多くの高山植物を有する白山国立公園として知られるだけでなく、国際的にも高い評価を受け、白山ユネスコエコパーク、白山手取川ジオパークに認定されるなど、自然環境の豊かさが世界からも注目されています。

自然と水の恵み

この世のあらゆるもの、動物も植物も命あるものはすべて神々から生み出されたとする日本古来の考え方は、すべてのものに神様が宿るという自然信仰につながっています。
中でも大切なのが水の存在です。

私たちの生命を育む水は、生きていくためになくてはならないものです。白山の神様が私たちにくださっている大切な水は、同時に洪水などの災いももたらします。
白山信仰の根源には、そんな水に対する感謝と畏敬の念があり、白山地域に暮らす人々は、昔から自然に畏怖と畏敬の念を持ちながら、山を仰いで感謝の祈りを捧げてきました。

そんな白山の雄姿と水の力はご創建以来変わることはありません。
白山に源を発し、伏流水となって大地を潤す水は、生命の源である「命の親神様」として、今日まで人々に讃えられています。

木場潟公園から望む白山

手取川



白山の自然と水は、過去から現在、そして未来へ守り続けていくべきものです。
秀麗な白山の姿を自然への敬意とともに眺めれば、心が洗われる感覚とともに、私たち人間も自然の一部であることを思い起こさせてくれることでしょう。