白山比咩神社の「神道コラム「粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)」」を掲載しています。

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神道コラム「粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)」

(平成24年11月)

みのりの秋を迎え、本年も豊年講秋季大祭を迎えることができました。
私たち日本人は、我が国のことを古くから「豊葦原瑞穂国」、すなわち豊かな実りのある国と称えてきました。
こうした表現が生まれたのは、稲が私たち日本人の最も大切な生命の糧だからであります。その稲の豊作を期待し祈る心が私たちの祖先から受け継がれているからです。
稲作は、春の田植えから、秋の稲刈りまで、害虫駆除など手間暇をかけて育てます。そうした苦労が豊かな秋の恵みとなり、私たちの祖先は、大自然の神さまに感謝の誠を捧げてきました。
年の始めの豊作を祈る「祈年祭」田植えの季節には「御田植祭」夏には害虫駆除の「虫送り」そして、秋の収穫時には、新穀を神々や祖先に捧げて感謝する「新嘗祭」と、私たち日本人の生活は、稲作の進行とお祭り行事が深く関わっています。
特に11月23日の「新嘗祭」は、神社においてとても重要なお祭りです。 宮中の神嘉殿では、天皇陛下が国民を代表して新穀を神さまに捧げ、その年の収穫を感謝する新嘗祭が執り行われ、全国各地の神社では、新穀感謝のお祭りが斎行されます。
私たち日本人は、神さまの恵みによって、おいしいお米が頂けることを「あたり前」とは思わずに、常に感謝の気持ちを持つことが大切であると考えます。

当社奉耕田