白山比咩神社の出来事をつづる「社頭あれこれ(平成29年6月の出来事)」を掲載しています。

社頭あれこれ

社頭あれこれ(平成29年6月の出来事)

【6月3日】御贄講大祭斎行

6月3日午前11時より石川県漁業協同組合美川支所運営委員長桜田紀政氏を献幣使としてお迎えし、県内各地の漁業関係者約120名が参列のもと盛大に執り行われました。
この大祭は、長和5年(1016)に加賀七湊から御贄の献進があったことを起源とする古い祭で、漁業関係者の神恩報賽の祭典であります。 当日は大鯛やワカメなどの海の幸が、横山の如く神前にお供えされ、舞女による「大漁神楽」が奉奏されました。
恒例により県漁連美川支所有志の方々の祝い唄「御酒(ごんしゅう)」が奉納されました。

大鯛を御神前にお供え

【6月5日】竣工の奥宮祈祷殿視察

去る、6月5日、宮司は中村総代会長と共に、竣工なった奥宮祈祷殿の視察を行いました。抜けるような青空の下、お昼前に室堂平に到着。
積雪が、約1〜1.5メートルの祈祷殿入口は白山観光協会職員によりバックフォーにて除雪がしてあり、その正面扉を開けると、檜の香りも清々しい祈梼殿が、暖かく迎えてくれました。
祈祷殿正面の、真ん中に直径80センチメートルの丸い硝子窓があり、そこからは、奥宮の鎮座する御前峯頂上を遙拝することが出来ます。
早速、この窓を通して奥宮を遙拝されました。

白山奥宮祈祷殿前にて

その後、社務所の1階部分の社務室・作務室・宿直室・台所・洗面所・便所等を見学され、続いて社務所2階の屋根裏部分へ。そこには、棚が左右に設置され、余すところなく収納スペースとなっており、祈祷殿の屋根裏もすべて棚を設置し、お札や御守りを収納出来るようになっています。天井や壁は、すべて断熱材が張られており、水回りにおいても、天井裏に2トンのタンクが設置され、そこから自然流下で1階部分の蛇口に給水されており、夏山期間が終了すると、水道管の1階部分の蛇口をすべて開き、タンクを空にして、水道管の水を残さないように凍結防止の工夫もされています。
また、床下においても、山側斜面よりの雪解け水が床下に入って来ないように、床下を2重構造とし、下段部分は、水が流れるように、また、上段部分は空気空間とし、湿気防止対策が施されています。
窓はすべてペア硝子で・壁には、断熱材が使われ、冷気を遮断し、熱効率も抜群で、照明はすべてLEDを採用しておりエコ対応の出来栄えに宮司・会長共に感心されておりました。
また、この度の祈祷殿完成と白山開山1300年記念のお祝いにと、中村健一会長より「絵馬」をご奉納戴きました。以前の拝殿には、会長の父親で中村留精密工業(株)先代社長の中村留男様が奉納された絵馬が掲げられておりましたので、この絵馬と向かい合わせで掲げることに致しました。
宮司・会長共に快晴の中、視察登拝が実現し、名実ともに「晴れの日」となりました。中村留精密工業(株)より宮崎総務部長、神社より寺本祢宜(総務課長)が同行致しました。
(寺本記)

別当出合にて

【6月17日】一般財団法人白山観光協会 創立70周年記念式典開催

去る6月17日に、グランドホテル白山において、一般財団法人白山観光協会「創立70周年記念式典」が、谷本正憲石川県知事、山田憲昭白山市長他来賓の方々や役員関係者約100名のご出席のもと盛大に開催されました。
同協会は、前身である白山振興会が昭和23年3月に解散するに伴い、その後観光業務に重きを置いた「財団法人白山観光協会」が設立されました。平成25年7月に公益法人改革により一般財団法人に移行し、現在白山室堂施設管理・登山道の整備等の運営を行っています。

樽酒鏡割り

式典では、石川県知事谷本正憲様、白山市市長山田憲昭様を始めご来賓の方々にご祝辞を賜りました。
今年は白山開山1300年の節目の年であることにも触れ、白山の大自然の維持、白山の観光発展を大きな目的に掲げ、同協会の一層の飛躍、発展を共々に誓いました。
また席上にて、同協会に対しまして長年に亘りご尽力賜りました団体並びに個人に対して感謝の意を表し、感謝状と記念品が贈られました。 表彰されました方々は次の通りです。

●白山山頂郵便局 局長 永井徹史 ●(株)山岸建築設計事務所
●白山・木田特定建設工事
 共同企業体白山建設(株)
●白山・木田特定建設工事
 共同企業体(株)木田工業
●石川県自然解説員研究会 ●特定非営利活動法人 白山麓地域安全ネットワーク
●カナカン(株) 高橋鉄夫 ●池内 裕
●中日本航空(株) ●金沢大学白山診療班
●金沢大学白山診療班 顧問 山口成良 ●山田和一
●元(一財)白山観光協会職員 石徹白昇一 ●元(一財)白山観光協会職員 鴛谷卓蔵

順不同