白山比咩神社の出来事をつづる「社頭あれこれ(平成29年4月の出来事)」を掲載しています。

社頭あれこれ

社頭あれこれ(平成29年4月の出来事)

【4月15日】鎮花祭(はなしずめのみまつり)(くすり祭)斎行

4月15日の午前10時より鎮花祭が斎行されました。
古来より春の花が咲く時期には疫病が流行すると信じられていたことから、花を鎮めることで疫病を防ぐ祭として斎行されてきました。
ご神前には桜の花が供えられ、舞女は桜の枝を手に「白山舞」を奉奏し、無病息災を祈念致しました。

「白山舞」の奉奏

また、地元コメヤ薬局・なおみや薬局のお世話により、ご神前には数多くの薬剤が奉納され、祭典終了後、授産施設や養護施設に寄贈されました。
昨年より当社「鎮花祭」のお祭にちなんだ限定50組の「無病息災厄除御幣」を授与し、大変好評を得ました。
また、今年から特別に「さくら守」を授与致しました。多くの参拝者が桜のように願いが開花しますようにと受けられました。
この祭典には、白山市観光連盟村山圓八理事長以下14名が参列し、当日午後より行われるうらら白山人2017春祭「はなしずめ夜桜詣」の成功を祈願致しました。

桜花をお供え

【4月15日】白山市観光連盟 うらら白山人2017 春祭「はなしずめ夜桜詣」

4月15日に、当社と石川県樹木公園を会場として、白山市観光連盟主催の白山開山1300年記念「はなしずめ夜桜詣」が開催され、多くの来場者で賑わいました。
今年は、この鶴来地区の桜の開花時期がちょうど見ごろを迎え、素晴らしいイベントとなりました。石川県樹木公園は、14日から16日かけて初のライトアップを実施しました。樹木公園内にはソメイヨシノ、しだれ桜、山桜といった多くの種類が植えられています。 15日には、午後1時より地元特産品販売テント市「さくら茶屋」が開設され、和菓子や団子などの甘味、笹寿司などを求める参拝者で賑わいました。
また、特別に金沢市の來宗吾社中のご奉仕によりお抹茶を振舞って頂き、お花見を楽しみました。
午後6時半から「はなしずめミニライブ」が開催され、白山市出身の日本舞踊家藤間信乃輔さんと和太鼓奏者成田千恵子さんが「時を紡ぐ白山」と題した演舞を披露し、幻想的な雰囲気と躍動感を感じるオープニングとなりました。
御社殿をライトで照らし、さらに新緑の草木に囲まれた自然に満ちた禊場をライトアップ致しました。禊場へと続く南参道は提灯のやわらかい光に包まれ、神域にふさわしい空間となりました。 このイベントを通して、白山市の食文化・伝統芸能などを知ってもらう良い機会となりました。

「時を紡ぐ白山」を披露

【4月30日】那谷寺開創一千三百年 白山開山一千三百年合同神式大祭に奉仕

4月30日午後1時より、うららかな春の陽気が漂う中、那谷寺(小松市)において、那谷寺開創一千三百年・白山開山一千三百年合同神式大祭が前田家当主前田利祐様ご参列のもと斎行されました。
那谷寺は、養老元年(717)に泰澄が開山されたお寺で、一千三百年に亘り霊峰白山の信仰を守り受け継いできました。
祭典は、神式の次第に則り進められ、当社宮司の祝詞奏上では那谷寺の由緒・歴史が含まれた内容でもありました。その後、那谷寺木崎住職による般若心経、六根清浄加持奏上が檀家と共に行われました。

参進

祭典後、那谷寺より当社に対し、勾玉・管玉の首輪、腕輪、水瓶の奉納式が執り行われました。
奉納頂いた品々は、5月6日の例大祭で白山比咩神社のご神前にお供えされ、直会の席上にて、参列の皆様にご披露申し上げました。なお例大祭当日は、木崎住職様もご参列になり、宮司より感謝状が贈呈されました。
この神式大祭を通して一千三百年前に神道と仏教が結びついていた神仏融合の姿を現す大変意義ある祭事となりました。

宮司 祝詞奏上