白山社めぐり(160)「白山比咩神社 (山形県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

白山比咩神社 (山形県)

境内
鎮座地山形県酒田市小牧字両興野54
御祭神菊理比咩命 伊邪那岐命 伊邪那美命
例祭日5月最終日曜日
境内地1,042.97u
旧社格村社
主要建物 本殿  木造 銅板葺
幣殿  木造 銅板葺
拝殿  木造 銅板葺
氏 子55戸
宮 司伊藤眞垣

由 緒

当地は、酒田市の東方に位置し、北に出羽富士「鳥海山」が聳り立ち、南に霊峰「月山」が聳り立ち、その間を流れる山形県の母なる川「最上川」の下流に開けた庄内平野の真中の最上川右岸にある農村集落で、その東側に鎮座しているのが当神社です。
この村の草創の頃、加賀の国より白山大神を勧請したと伝えられていますが、その年暦は不詳。南北朝時代の文和・正平年間頃とも伝えられています。その後の事は、元録2年、松尾芭蕉が県内に来訪された頃の棟札等、現存する数枚の棟札より神社の建立・再建・修繕の歴史を知ることが出来ます。昭和42年に幣殿・拝殿を改築し今に至ります。
当社は、明治44年に指定村社となり、例祭には「神宿」を設け、神社まで神楽組を先頭に行列を組み参進、神前で神楽(天狗舞・獅子舞)掛け合い萬歳・長舞(チョンベマイ)等が演じられていましたが、後継者不足となり、いずれも中断している状況ですが、三大祭の折には、奈良の春日大社より伝承の「倭楽」が奉楽され、荘厳なる音色が鳴り響く中、神明奉仕しております。