白山社めぐり(125)「熊野神社(埼玉県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

熊野神社(埼玉県)

鎮座地埼玉県児玉郡上里町堤1204
御祭神竒御木野命・竒稲田姫命・菊理媛命他21柱
例祭日春祭(4月3日) 秋祭(10月19日)
氏子数約300戸
宮 司梅林 肇

由 緒

鎮座する上里町堤は、江戸時代の初期までに開発された村で、正保2年(1645)の「国絵図」によれば当時の村高は379石、家数は36軒であり延喜式神名帳に載る賀美郡四座のうちの今木青坂稲実荒御魂神社(いまきあおさかいなみのあらみたまじんじゃ)であるといわれてきた。
祭りは春祭・秋祭(例大祭)の年2回で昔から神楽や芝居といった賑やかなことはしてこなかったという。但し、戦前では祭り当日景気付の為に素人相撲があり、岡の「奥の山」という四股名が一番強かったとの話も残っている。 堤は近年、宅地化が急速に進みつつあり「明細帳」に「八拾五戸」と記されている氏子数も300戸を越え、今も粛々と祭礼が続けられ、7月第2日曜日の大祓式には神職が氏子の無病息災を祈って神事を行い、人形に移した災厄を祓うほか、子供育成会や地元の消防団が協力して模擬店や子供神輿の渡御を行っている。