白山の雪解け水は、山に暮らす動植物の命を支え、手取川、九頭竜川、長良川、庄川の4水系になり、大地を潤します。

白山信仰と白山比咩神社

白山の水

白山の水は、「生命の水」となってあらゆる命を育んできました。山頂から流れる雪解け水は、山に暮らす動植物の命を支え、手取川(てどりがわ・石川県)、九頭竜川(くずりゅうがわ・福井県)、長良川(ながらがわ・岐阜県)、庄川(しょうがわ・富山県)の4水系になり、大地を潤します。
ふもとの人々は、「白山の水をいただく」という感覚で農耕にいそしみ、山を仰いでは感謝の祈りを捧げてきました。
また、白山を源に、長い年月をかけて地中を流れる伏流水は、酒づくりにも最適で、全国に名だたる銘酒を醸してきました。近年は、手取川扇状地を潤す潤沢な地下水脈が呼び水となり、世界的規模の企業誘致を実現するなど、白山の水は人々の暮らしに大きな恩恵を与えています。

加賀市大聖寺敷地付近(写真提供:加賀市観光協会)